
練習場へ行こう!
大会出場選手たちは、スタート前に入念な練習をしてからティーオフへと向かう。そして、ホールアウトしてスコア提出を終えると、ほとんどの選手が再びドライビングレンジに足を運ぶ。その日のラウンドで思い通りに打てなかったショットの復習やスイング調整、あるいは翌日のピン位置や風向きを想定してのショット練習を行なうためだ。
テレビ中継では試合風景しか画面に映し出されないが、トーナメント会場の「現場」では、選手たちがどんな練習をして試合に臨んでいるのか、ホールアウト後はどんな練習をしているかも観戦できる。しかも、一打一打に集中してプレーしている試合中とは「ひと味」違った表情も見られるだけでなく、ドライビングレンジへの出入りの際にはサインをしてもらえるチャンスもある。そして、選手たちの練習風景から、自分のゴルフプレーに役立つエキスも吸収できるのだ。
たとえば一連の写真は大会初日のホールアウト後に撮影した練習風景だが、この日2位タイにつけた小田龍一は、打席上にショット方向の目印となる金属棒をセットし、インパクト以降、目標方向にではなく、反対方向の右側(バックスイング方向)に顔を向けるショット練習をしていたのだ。
その理由を尋ねると「今日のラウンド中、ショットを左に引っ掛けるミスを続けてしまいました。原因はダウンスイングで体が左に突っ込んでしまったから。その悪い癖を矯正するには、ダウンスイングで右足に体重を乗せたまま振り抜くのが効果的なのです。それに顔を打ち出したボールとは逆方向に向けると左へのスエーを防げるんです。一見するとちょっと変なスイングフォームでしょうが、スイング矯正には最適なショットドリルなんですよ」と、小田は詳しく説明してくれた。
グリップエンドにヘッドカバーを取り付け、それを帯同キャディーに持ってもらってショット練習をしていたのは、ツアー界屈指の飛ばし屋といわれている額賀辰徳。アドレス後、ヘッドカバーを頭にギリギリ触れないようにセットしてもらい、フィニッシュまでヘッドカバーに触れないようにスイングその後は、ソールしたヘッドの上方にヘッドカバーをセットし、ボールを打ち続けていた。
「ダウンスイング以降、上体が起き上がったり、グリップ位置が浮き上がったりして、ラウンド中に何度かショットを右方向に打ち出すミスをしてしまいました。それを矯正するためのショットドリルです。明日(予選第2ラウンド)このスイングミスが出ないようになれば、スコアを伸ばせるはず」と言って熱心にボールを打ち続けていた。
このほかにも練習機具を身につけて練習していたのはH・リー。「今年は、ずっとこのギアを使って練習しています。スイング中の右腕の正しい畳み方をマスターするため」だそうだ。
ラウンドにその日のプレーを振り返り、練習してこそ上達するといわれるが、アマチュアゴルファーも、ぜひツアープロたちの練習風景を参考にしたい。せっかくトーナメント会場に足を運んだからには、レベルアップのための「お土産」も持ち帰ってみては如何だろう。
<会場に行けない方への朗報>
大会ホームページで練習場のライブ放送を行っていますのでこちらでお楽しみください。