
ツアー期待の22歳レフティー。ツアー2勝目となった2024年バレロテキサスオープンが忘れられない試合となった。ローリー・マキロイ、松山英樹のメジャー王者も絡む優勝争いから抜け出したかに見えたが、デニー・マッカーシーに猛追され、1打リードで先にホールアウトされたため、最終ホールはバーディー必須となった。3.5mを沈めてプレーオフを決めたまではよかったが、ガッツポーズに力が入り過ぎた。まさかの左肩脱臼だった。
なんとかプレーオフに臨むと、マッカーシーが3打目を池に入れる。一方でバティアはトレーナーに肩をはめ直してもらってからの3打目を1.5mにつけてバーディー。優勝を果たした。優勝者には翌週に控えたマスターズへの切符の最後の1枚がかかっており、これも獲得。ドラマチックにマスターズ初出場を決め、オーガスタでも35位タイと健闘した。
インド出身の両親を持ち、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれ育った。姉の背中を追うようにゴルフを始めるとめきめきと腕を上げ、ジュニア時代から活躍。2019年ウォーカーカップには史上最年少の17歳で代表に選ばれた。大会後、すぐにプロ転向。2022年に米下部コーンフェリーツアーで優勝して翌2023年からPGAツアー参戦。この年初優勝を飾り、今年2勝目と順調にステップを上っている。好物は焼肉。